夢と現実の深夜便

NEWS・シゲ担の偏った目線からお送りします

錦戸くんとエイトとアイドルグループの音楽の話

すばるの件、真っ先に浮かんだのは錦戸くんの顔だった。


私はNEWS担でりょしげ厨だったから、NEWSじゃなくなってからの錦戸くんを一切追っていなくて、なんならエイト自体も全然詳しくなくて(Jr時代の三馬鹿は好きで、逆にそこで止まっていた)(ただ最近はバラエティで奮闘するヒナは推せる!と密かに贔屓していたり…)それでも私は真っ先に錦戸くんを思い出した。
NEWSから山ピーと錦戸くんが抜けた時、山ピーに対して私は断然肯定的ですぐさま応援するスタンスに立った(実際ソロコンも行った)。
でも錦戸くんに対してはすごく、すごく残念だった。NEWSでの錦戸くんが好きだったこと、りょしげが好きだったこと、エイトとの両立というシステムやタイミング等々なんだか色々ぐるぐるして、なんだかんだで出した結論が「錦戸くんにはエイトで幸せになってもらわなきゃ困る」だった。今思うと娘を彼氏にとられた父親みたいで若干笑えるんだけど、まあざっくりと言えばそんな感じだった。


だから、私は錦戸くんにはエイトのことではずっと笑っておいてもらわないと困る。
私個人の感情としても、シゲ担の人格としても、何のためにシゲちゃんは泣いたんだよって思っちゃうから。ちゃんと、みんな、君らはみんな誰よりも幸せを噛み締めてなきゃいけない宿命があるんだよって思ってた。使命は各々にあるだろうけど、これは宿命なんだからって。

だから、会見の錦戸くんの表情に、少しだけしゅんとした。
NEWSではグループを抜ける側だった錦戸くん。でもソロ活動を視野にしていた他の人たちとは違って錦戸くんの場合は特例だったはずで。あの時は責めてごめんね、って。
残る側?残される側?その寂しさを錦戸くんも知ってしまったんだな……私はNEWSのメンバーではないただのNEWS担であるヲタクだけど、そんな風に感じた。


「知ってしまう」ことって強い因縁の一つだと思う。なかったことには出来ない。自分の中で上手く付き合って共生していかなくちゃいけない因縁。
それは時として悲しみを呼び起こすし、反対に糧になることもある。ぽっかり空いた心の隙間はきっと埋まらないことの方が多いけど、その隙間からしか見えない景色もある。
本当に私は錦戸くんのことを何も知らないけど、役者としての錦戸くんがどれだけ魅力的かくらいは知ってる。
そして私は私のために錦戸くんには笑っていてもらわないと困るので、今回のことで感じたこと全てが錦戸くんの芸の肥やしになっていけばいいなと思った。もっともっと魅力的になってもらわないと、私が私のために困ってしまうから。



視点は変わってすばるやエイト、音楽のこと。



これまた正直すばるの歌声がどうとか、エイトの楽曲がどうとかもさっぱり分からないんだけどね。外野は黙ってろはナシの方向で……
ただただ羨ましいと思ったよ。

強い意思を持ってやりたいと言えるものと出会ったすばるも、ずっと相思相愛なメンバーも、その様子を会見映像として目視することが出来たエイト担も。みんな眩しかった。愛情しかない空間に思えた。

これはNEWS担だからじゃなくて、本当に個人的な理由。

自分ではそれなりに意思を持っていたつもりの夢から、ある日ゆるやかに醒めてしまって以来ずっと燃え尽き症候群みたいな私には、すばるの音楽への冷めない情熱が羨ましくて尊く思えた。
仕事を通して一生付き合える仲間に出会えてるなんて、羨ましくない人はいないと思う。
そんな7人のファンが幸せじゃないわけがないので、会見については言わずもがな。
すんごい外野だけどね、いいチームっていうか、いい仲間だなって思ったんだ。


ただ一つ、エイトの今後の音楽に関してだけ、気になってる。
NEWSが4人になってから結構変わったから。
そして6人時代の曲に惚れてNEWS担になった私は、今の音楽的な路線に未だに慣れないまま「自担Gの曲だから」の一点で視聴しているから。
案外ね、それも楽しいんだけどね。NEWSが関わってなきゃ聴かないような曲っていうことは、NEWSが出会わせてくれた曲ってことだから。音楽ありきじゃないからこその新鮮で斬新なインプットに終わりがない。
でももう惚れたあの子はいないんだ、みたいな気持ちにはなっちゃうんだよね。抜けたメンバーや抜けたことへの執着はないのに、音楽性への未練はタラタラなの(笑)。仕方がない。
エース格やフロントマンが抜けたグループは、残った色で別の地図を描いていかなきゃいけない。だから当たり前だって、理屈では分かってる。ただ寂しいだけ。
好きなアイドルが好きな歌を好きな衣装で踊ってるって奇跡だよね!まったく!でもアイドルを好きになるってそういう理屈じゃないから、これまた不思議な話。
ともあれ、バンドであるエイトの音楽がどう変化するのか、しないのか。注目しています。



最後に。


「ソロとして(独立して)生きる人」
「グループ(組織)の中で生きる人」

芸能界に限らず、これって最初から決まってるんじゃないかと最近思ってる。
環境がどうとかじゃなくて、そうしなきゃ生きれない者同士がごちゃまぜに存在しているのがジャニーズなんだなと。
だからかな、すばるのことを脱退とか卒業とか引っくるめて、「巣立ち」って感じたのは。まるで元居た場所に帰っていくような。

……また娘が嫁いでいく父親みたいな心境になった。